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阿江顔写真.jpg大会会長 阿江 通良 (筑波大学教授 体育学群長)

 我が国のスポーツの原点である体操伝習所が明治11年(1878)に設立されてから130年以上になりますが、この間に人々のスポーツに対する考え方、さらに運動・体育・スポーツを取り巻く環境は著しく変化しました。そして、力や技を競うことの素晴らしさ、運動やスポーツから得られる健康や楽しさに加えて、人や環境とのコミュニケーションの獲得、社会の活性化など、これまで多くの人にはあまり知られていなかった運動・体育・スポーツのもつ、計り知れない価値が認識されるようになりました。そして、年齢性別を問わずすべての人々にとって、それぞれの状況に応じて身体がうまく動くことは人間らしい生活を送るにはかかせないものの1つになっています。

 日本バイオメカニクス学会は、人間の身体運動に関する科学的研究ならびにその連絡共同を促進し、バイオメカニクスの発展をはかることを目的として、1979年に設立されました。「バイオメカニクス」は、生体の有する力学的な合目的性と最適性を明らかにして、得られた結果を身体運動やスポーツの技術の解明、構造物の最適設計、各種運動の習得方法の開発などに活用することなどをねらいとしています。上述したように運動・体育・スポーツの価値が再認識されていることを考えると、日本バイオメカニクス学会の果たす役割や使命が大きいことがわかります。
 今年は、本学会の一大事業である第21回日本バイオメカニクス学会大会が8月28~30日の3日間、角田先生をはじめとする多くの委員のご尽力により国士舘大学(東京)で開催されることになりました。JSB2010では、学会の原点に帰り、研究発表を充実させるとの方針ですが、スポーツの教育・指導にバイオメカニクスがどのようにかかわることができるか、かかわるべきかという重要な課題をシンポジウムテーマに設定しています。基礎的から応用・実践領域の幅広い会員が多く参加され、熱いdiscussionが交わされることを期待いたします。