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学会紹介 学会の活動に関する情報 2009企画参加者の声
第3回バイオメカニクス研究法への招待 =参加者の声=
良かった点:学部生
どの測定も普段やらないようなことばかりで、視野が広がり勉強になりました。特に、モーションキャプチャを用いた測定では実際に被験者として自分の走動作と投球動作を解析していただき、それらを客観的にしかも即時的に見ることができ、興味深かったです。後日、フィードバックしていただいた際にはその時の3次元動画まで見れるようにして頂き、とてもありがたかったです。スタッフの方々もやさしく、丁寧に実験について説明してくださり、とても良い雰囲気でした。また、日本のトップアスリートたちが集まる国立スポーツ科学センターにおいて実験に参加できトップアスリートとすれ違うかもしれないという環境や、NHKスペシャルにおいて世界のトップアスリートを解析した場所で被験者となれたということは、とても緊張感があり刺激的で有意義でした。(学2) この度は第3回最新バイオメカニクス研究法への招待に参加させていただき、ありがとうございました。まずJISSという憧れの地に足を踏み入れたことをうれしく思いました。そして、実際に施設を利用することができ、更にうれしく思いました。実際の測定につきましては、立五段跳び・片足立ちテスト、連続リバウンドジャンプ・反応時間テストと今までにしたことのない測定をすることできうれしく思いました。また、垂直跳び・筋力測定は過去に測定したことがありましたが、今回は異なる手法で測定することができよかったと思いました。まったく考えたことのない測定も行い、自分の世界の狭さを実感しました。トレッドミル走アニメーションにつきましては、以前から自分のフォームを正確に見たいという願望があり、今までで一番いい形で見ることができ、うれしく思いました。(学3) このたびは「第3回最新バイオメカニクス研究法への招待」に参加させていただき誠にありがとうございます。今回、企画に参加させていただき身体への興味がさらに深まりました。測定では今までやったことのない測定もあり、測定方法がわからないものもありましたが、わかりやすく教えていただき楽しく測定することができました。また、送っていただいた測定結果はわかりやすく結果も見やすくて、この結果を見ることで改めて人間の身体についてやバイオメカニクスについての興味が深まりました。(学3) 「第3回最新バイオメカニクス研究法への招待」に参加し、大学では扱うことができない機材を自分が被験者になり、実際に使用し、その機材の良さを体感できたことは非常に貴重な体験でした。国立スポーツ科学センターが行っている事業に関しても、自分たちに分かりやすく説明してくれました。施設の見学もでき、トップアスリートがどのような環境で練習を行っているのかということも、よく分かりました。今回の実習の中で、自分が1番良かったのは、現場で働いているスタッフの人達と話ができたことです。自分はバイオメカニクスという分野に興味を持っていて、自分がこれから行いたい実験、今後の進路についての疑問や不安に対して、適切なアドバイスをスタッフの皆様から頂きました。(学3) 良かった点としては人数が少数の為、きめ細かい指導を受けられたことと、スタッフの方がとても親切であったということです。また、ボディラインスキャナーや筋硬度測定など大学では実験できないような機器を使用できたことは、自分の視野を広げる点でよかったなと思いました。今回初めて触れる機械もある中、実体験を通して触れることが出来てよかったなと思いました。私自身、現在は競技をしていないので自分自身で動いてフィードバックすることができたのはとてもいい経験になりました。また、フィードバックの仕方なども選手との会話・コミュニケーションの方法なども勉強になり、今これからの卒業論文で活かして生きたいと思います。また、普段では交流できないような様々な分野の学生の皆さんと交流することが出来てよかったです。少人数のグループ分けも、気軽に質問することができたので質問を残さず終えることが出来たので良かったと思いました。(学3) 以前からスポーツバイオメカニクスに興味があり、今回の企画に参加させていただきましたが、実際の研究現場を見せていただきとても興味深かったです。Opto Jumpを用いた測定では、立ち五段跳びを行った選手に対しての即時フィードバックがあり、次の試行の調整などが可能で、選手にとって非常に有益なものだと感じました。また、ボディラインスキャナでは、自分では見ることのできない背面からの姿を見れたり、自身ではわからないような骨格・筋のつき方の左右差を見ることができたりと、普段では知ることのない事に触れることができました。その中でも、今回の企画で私が最も面白いと感じたことは、モーションキャプチャシステムを使った動作解析です。自身の「動き」を定量化して見るということは、やはりこのバイオメカニクスの分野特有のものであり、それを実際に体験することができて非常に面白かったです。(学4)
良かった点:大学院生
今回、国立スポーツ科学センターで実施された、第3回「最新バイオメカニクス研究法への招待」において、五段跳び、トレッドミル走、全身反応時間、心拍量、垂直跳等、静的バランス能力、膝関節屈曲伸展筋力の7つの測定項目の被験者になりました。印象に残ったのは、五段跳びと全身反応時間と静的バランス能力でした。五段跳では、4回の計測の中で、五段全ての跳び幅と接地時間を2回の計測後にフィ―ドバックを受けて、後の2回の計測を行いました。フィードバックを受けている間に身体の冷えてしまったということもあって、残念ながら記録は伸びなかったのですが、計測後すぐに修正点などを具体的に知ることができたので、身体が冷えない程度にインターバルの間隔を適度に行えばパフォーマンスは向上するだろうと感じました。全身反応時間では、音刺激と光刺激によって、垂直にジャンプするパターンと両足をスライドするパターンで反応の早さを計測しました。私は、専門種目はバスケットボールで、光刺激の方がやりやすかったのですが、同じ被験者をしていた陸上部の学生は音刺激の方がやりやすいと話していました。したがって、種目の特性によって、音刺激と光刺激の反応も違うのではないかと感じました。静的バランス能力については、閉眼・開眼片足立ちテスト時の足底圧中心の軌跡とThe Star Excursion Balance Testを測定しました。開眼の場合は、足底圧のズレが3㌢ほどでしたが、閉眼の場合は、5㌢~8㌢にまでズレが広がりました。利き足の方がやりやすく、閉眼の方が片足立ちは難しいのはわかっていましたが、具体的にどれくらい違うのかということが今回の計測で知ることができました。The Star Excursion Balance Testでは、動的バランスを八方向で行い、各足2回ずつ計測しましたが、2回目の方が記録はよかったです。しかし、時間がおしていたこともあったのだと思いますが、なぜ記録が伸びるのかという具体的な説明は受けなかったので、全体的な時間配分に余裕もって行えば、具体的に説明できたのではないかと感じました。全体として感じたのは、計測後すぐにフィードバックされるということが、パフォーマンスにおいて重要であるということです。今回は時間の配分が多少ずれてしまった点があったので、時間配分を正しくに行うことができれば、より理想的な測定結果が得られるのではないかと感じました。今回の企画への参加で、JISSとは、充実した設備があり何人ものスタッフによってサポートされていて、最新の科学技術によってアスリートやコーチにフィードバックできることが国際競技力向上へとつながっているのであるということが理解できました。(M1) 初めて触れる実験機材もある中、様々な研究手法を実体験を通して学べたことがより深い理解につながりました。また、スタッフの方々に丁寧な説明をしていただき、知らない事が多い中で十分な知見を得ることができました。少人数のグループ分けは気軽に質問ができたので、大変良い方法であったと思います。様々な分野を研究内容として考えている他大学の方にも出会うことが出来、そのような面においても大変有意義な合宿だったと思います。普段見ることのできない施設を見学することが出来たことも印象的でした。また、JISSがどんな施設か知ることができたのと、JISSで行っていることが体験できて良かった。(M1) 最新トレーニング器具や研究方法が見学できたり体験できたりと、貴重な体験ができました。特に、5段跳びは接地時間と歩幅の関係をその場でフィードバックすることで結果がどう変わるかを確認できるので、自分がどんなタイプの選手なのかを考えたり、知ることができる良いトレーニングだと感じました。(M1) 前年度に引き続き、今年度も参加させて頂いて、前回とは違った測定内容であり、どのような意図で選手を測定しているかや測定方法の詳細を研究員の方々に説明して頂き、勉強になった。また丁寧に測定結果をフィードバックしてもらい、特に心拍出量の結果において、測定方法の違いの差や運動時はどうなるかなどの検討も興味がわいた。各種跳躍高の測定では、3つの分析方法によって、それぞれの違いや特徴、一流選手との比較など、わかりやすい評価方法であった。その他にもボディラインスキャナや筋硬度、立五段跳など、より客観的な評価方法について勉強になった。(M1) 今回の企画では、JISSでどのような測定が行われているのか、どのような機器を使用しているかを、被験者となることで身近に感じながら学ぶことができ、とても良い経験となりました。ただ、被験者になるだけだと、どうしても受身になってしまうので、験者としての体験も少しできたらよかったなと思いました。実際に験者として体験することで、より多くの疑問が沸いてくるのではないかと思います。(M1)
加えて欲しかった点:学部生
実験の前後に、実験の意義や目的などをより詳しく説明していただければ、さらに勉強になり、より有意義なものになるのではないかと思いました。(学2) 加えてほしかったこととしては、あと1日研修期間があったらよかったなということでした。日にち・費用の関係もあり、難しいと思いますがもし時間に余裕が出来たならば研修期間を延長していただけたら嬉しいです。(学3) 今回の実習は、自分たちが被験者になり、その機材を体験するという形で行いました。実習の日数が短いので、難しいことなのかもしれませんが、被験者ではなく、実際に自分が機材を扱い、いろいろなパフォーマンスの測定を行う立場も体験できたら、より理解を深めることができたと思います。(学3) 加えて欲しい点としましては、データの量が増えることでコストなどに問題があるのかと思いますが、トレッドミル走の実際の映像や垂直跳び・連続リバウンドジャンプを測定した際の映像やスティックピクチャーがあるともっと良かったと思いました。施設面では、情報関係の施設やリラクゼーション関係の施設を見たり、利用したりしてみたいと思いました。また、厳しいとは思いますが、アスリートビレッジなどNTCの施設をもっと見学したいと思いました。(学3) 加えてほしかったところについては、初めて測定機器がいくつかあったので、測定機器の使い方やデータの見方についてもう少し詳しく指導していただければうれしかったです。(学3) 今回採ったデータをどのように選手にフィードバックしパフォーマンス向上に役立てるようにするかのお話がもう少し聞けたら、よりバイオメカニクスへの関心が深まるのではないかと思いました。(学4)
加えて欲しかった点:大学院生
希望としては実験の説明だけではなく各実験責任者の先行研究による調査から実験の主旨をもう少し十分な説明いただき、そのうえで実験を行っていただければ理解をさらに深めることができたと思います。JISSは十分に見学できたのですが、せっかくの機会でしたのでナショナルトレーニングセンターの方にも見学ができるようにしていただければさらに良かったと思います。ミーハーのように感じてしまうかもしれませんが、トップアスリートのトレーニング風景を肌で感じることも体験してみたいと思いました。(M1) 被験者あるので、研究中心になるのは理解できますが、今回参加している人のほとんどが非現実的な環境と感じたと思います。そこで、自分の大学などに帰ってもあの環境に近づけることのできるトレーニング方法や、研究方法なども紹介していただけたらと感じました。教育者を目指す視点から見れば、あの場所で学んだことをどう現場で生かすかのヒントがもう少しあればと思います。(M1) 今回ほとんど被験者であったので、験者の立場でも体験できるとより良かったです。また、JISSを訪れる選手の計測をしていく中で、具体的にどのような変化や特徴があったのかを加えて頂けたらと思いました。(M1) 学校ではJISSのように実際にアスリートと接する機会はほとんどないので、測定の種類や、機器の使用目的が異なります。そういった点を改めて感じることができ、自分の研究との違い、それぞれの意義について考えることができました。例えば、5段跳びの測定に使用した機器のようなものは、アスリートへの素早いフィードバックが特徴であり、詳細のキネマティクス、キネティクスについて解明するためには適していません。しかし、その場で自分のストライドや時間を確認し、調整し、その結果について素早くフィードバックを受けられるという点では非常に活用できるものであり、そういったものも求められるのだろうなと思いました。最近は、研究という観点でしかスポーツ科学を考えてこなかったため、そういう機器の使用意義というものを全く考えていませんでした。したがって、アスリートと実際に接していくスポーツ科学では、忘れてはいけないことを思い出せたと思いました。(M1)